くどいな、雨漏りってやつは
触れて欲しくないものがある。
全体的にそうなのだが、ブログタイトルのセンスの悪さである。
考えすぎて、本文よりも時間がかかってしまうことがあるのにこのザマ。
なんたることだ。

同様に、触れて欲しくないのに真っ先に触れられてしまうことがある。
久々にバリ島のお店へやって来て、スタッフに一番最初に指摘されること。

「雨漏り、ひどいよ」

だから私は常日頃、なるべく背筋を曲げて、極力下を向いて歩くようにしている。
天井の方を見ると、宿の部屋に戻ればネズミの後姿を目撃してしまうという悲劇を招いたりもするからだ。見上げるという行為はいろんな危険をはらんでいるものだ。

かといって下ばかり見ていると、今度は動きのすばやいものまで察知してしまう。
「現実から目をそらすバランス」というのも難しいものである。



ここ二日間、バリ島・ウブドでは台風のような激しすぎる雨が降り続いている。
それはまだ、一時間もしくは二時間といった程度の集中豪雨に過ぎないが、その勢力は凄まじく、いよいよ宿の部屋の中まで雨が降るといった状況である。

部屋の中にいるのに、なぜか霧雨が降っている。
それこそはじめは「そんなわきゃない。一点集中の雨漏りなら話は分かるが、一メートル四方の立派な霧雨エリアが室内に存在していいわけなどない」と、しばらくその場に冷静になって立ち尽くしてみた。

だがやはり雨は降っている。
露出した部分の肌が、しっとりいい感じに湿るのだ。

「なんてことだ!!」
タイルをチェックすると濡れているではないか。
幻ではない。
店内どころか、プライベートゾーンである部屋の中ですら、安心できる場所は存在しないというのか?

といっても、二階へ上がる階段部分であるから、それほど生活に支障をきたすわけではないのだけれど、濡れた床で足を滑らせ階段から転げ落ちようものなら、その生活すら続けることが困難になってしまう恐れもあるわけで、油断はならない。

小心者、いろんな意味でしばし緊張の日々を強いられることとなる。

さて、肝心なのは店内の雨漏りである。

このブログで過去にも散々触れてきた悲劇。
これまで何度も修復作業を試みて、それでも、ひどいと数週間、もっても数ヶ月で雨漏りが再発し、その都度大工さんを変えてはみるものの、どれも結果は同じ「雨漏り到来」なのであった。

「今まで修復をお願いした人たちは、ひょっとしたら大工さんなどではなく、ただの小遣い稼ぎのオッサンだったのかもしれない。私は雨漏りを修復するために大工さんを雇っているのではなく、本物の大工さんを探し当てるために雨漏りを修復しているのかもしれない」

いつの日か私はこんな風に困惑するようになっていた。
ダブルの悲劇である。

雨漏りが発覚したお店開店前の当初から、雨が降れば当たり前のように、年中無休で雨漏りは続いた。
その都度お店の修復作業も施工されたのだが、それでもあまりにどうにもならないものだから「閉店後、商品に影響なく床が濡れる程度なら許容範囲としよう」(開店中に床が濡れてしまうのは大変危険なので、バケツを置いたり水気をふき取るなどして対処中)としていたが、ここ数日の激しい雨に、覚悟を決めて上を見上げると、天井の板が口を開け始めていたため、「あのだらしない口元を見逃すことはできんだろ」ということになった。

そしていよいよそのときは来た---。
2010年、真の大工さん探しの幕開けである・・・。

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by msmoti | 2010-04-03 14:26 | by ご主人さま
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