「10日間はかかるだろう」
そう予測してオリジナルバッグの縫製をオーダーしたら「5日間で出来るよ」との縫製者さんの返答に、純粋な私はいたく感激したものだ。
口でなら何とでも言えよう。
ほとんどのインドネシア人が、言動と行動が伴っていないのは今はじまったことではないではないか、一体何年この仕事やってるわけ?
今なら二週間前の「純粋バカな私」に、こう言ってやるものだ。
一週間を経過しても縫製者さんからは何の連絡もやってこない。
まぁ、まぁ。十分ありうることでしょう。
10日間経過---。
こちらから連絡をすると「あと三日で終わる」とのこと。
それから三日後、何度電話しても「電源オフです」とのアナウンスが虚しく流れるばかり。
嫌な予感。
この人、都合が悪い状況になると、お得意の「スイッチオフ」で何日間でもだんまりを決め込むのだ。
こうなったら直接現場に乗り込むしかないと、なんの予告もなしに、バイクで片道1時間半近くもかかる仕事場へ、「無駄足になりませんように」と心で念じながら向かった。
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